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XL883 インジェクションチューニング
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おはようございます!

M岡です!004.gif



ハーレースポーツスターXL883)のインジェクションチューニングの続きです!


車両のカスタム内容は、
”Python”の2-2Fullエキに”S&S”のエアクリを装備されています。
まずは、シャシーダイナモで車両の現状データーをサンプリングいたします。
XL883 インジェクションチューニング_e0114857_9594824.jpg

スロットル開度100%
XL883 インジェクションチューニング_e0114857_0505276.jpg

調整前のデータです。008.gif
オレンジで囲った回転域(2300rpm付近)が異常にパワー・トルクダウンしています。

スロットル開度80%~30%
XL883 インジェクションチューニング_e0114857_122489.jpg

こちらも、同じく。007.gif
2300rpm付近の空燃比が異常に薄くなっている事が判ります!(グラフ下参照)
実際に、チューニング前に試乗させていただきましたが・・・
データー通りでした。047.gif
この辺りの回転数に差し掛かると”息つきした様”になり、乗り辛く感じました。
常用回転数なので、とても気になります!
更には、エンジンにも良くありません!!034.gif
空燃比が薄い状態で乗り続けると、エンジンの温度がかなり上ってしまうのでオーバーヒートに繋がってしまいますね。
イコール、エンジンの寿命を短くしてしまいますよ。



さぁ~この後、いよいよインジェクションチューニングしていきます。006.gif
ハーレーをチューニングする際の肝は、ECM内 ”AirfrowレンジのVEテーブル(Virtual Environment:仮想環境)です!”
ハーレーは、エアフロセンサーが装備されていないので、吸入空気量が実測出来ません。
ですから、ECM内VEテーブルには「この位、空気を吸い込むかな?」的な数値が入力されています。
ただ、この数値が全く合っていないのです・・・047.gif
まずは、ココを整える事から進めていきます。
前後シリンダーで、入力値は異なります!
XL883 インジェクションチューニング_e0114857_250729.jpg

その後は点火時期調整やA/F Ratioの設定、各種スイッチコントロール、各微調整など。
シャシーダイナモ上で走行し、空燃比を確認しながら補正を繰り返し行います。

調整後のスロットル開度100%
XL883 インジェクションチューニング_e0114857_1282927.jpg

調整前(青):47.6ps /6.31kg-m
調整後(赤):54.9ps/6.95kg-m
数値のアップ以上に、2300rpm付近のトルクアップを見て下さい!
グラフでも分かる様に、谷も無くなりガツンとトルクアップしています!!005.gif
各開度も調整して、まったく別物となりました。

スロットル開度40%
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スロットル開度20%以下は、とても時間をかけて慎重にチューニングいたします。
20%以下の領域は、町乗りの際に非常によく使うレンジだからです!!
スロットル開度15%
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調整後の試運転を行い、チューニング前後の違いを確認します。
お待たせいたしました。完成です!!003.gif
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ハーレーダビットソンの
インジェクションセッティング始めました
詳しくはノザワワークスのHPへ

by nozawakojo | 2014-04-20 09:30 | ハーレー
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