PCX170 (JF56) ③電装系+セッティング

おはようございます！　
Ｍ岡です！


ＰＣＸ　（ＪＦ56）ボアアップ


前回の作業内容はコチラ！
　　　PCX170 　JF56をボアアップ①ヘッド

　　　PCX170 (JF56) ②ピストン・吸排気


今回、燃調を整えるために使用するサブコンは、
「DILTS JAPAN ENIGMA JF56用RTFタイプ」です！

まずはカプラーオンで、取付け簡単。
更にこちらの商品の良い所は、ダイナモでのインジェクションセッティングがやり易い！
燃料の補正数値を変更した際の、空燃比変化量が非常に素直なんです。
さすが車種専用設計なだけに、見事に車種毎のインジェクターデューティー比がセットされているのでしょうね！
しかも、パソコン上にアクセル開度や水温表示までされるので、一目で管理する事が出来てＧｏｏd！！

で、　セッティングがやり易いと、走行する距離が短くて済みます。
イコール、エンジンへの負担が少なくて済みます！


お次は、走行時に車輛管理をする為の、
タコメーター（ＫＯＳＯ　mini4メーター）と
水温計（エンデュランス　マルチメーター）です。


取り付けると、こんな感じに。




準備万端！
それでは、シャーシダイナモに車体をセットして、インジェクションセッティングの開始です。
まずは空燃比測定の為、専用のワイドバンドセンサーをマフラー取りだし口へセットします。


軽いならし運転を兼ねて、エンジン各部のチェックです。
その後、駆動系をプーリーロックして、ダイレクトにエンジンの出力特性+空燃比をアクセル開度毎に測定します。
空燃比のズレは、ENIGMAで補正→測定→補正の繰り返し。

で、ここでもENIGMAの便利機能が発揮されています。
ENIGMAとパソコンはBluetooth接続なので、
いちいち有線で接続→書き換え→切り離しの手間が要りません。
セッティングの時間短縮に貢献しています！


アクセル開度100％　（プーリーロック）
青：補正前　　馬力13.6ps 　トルク1.28kgf・m
赤：補正後　　馬力15.1ps　 トルク1.43kgf・m

空燃比グラフ　（下段グラフ）
補正前の青ラインは全体的に薄めでした。
スクーターは自動変速で走りますよね。
特に原付２種のカスタム車は「6000rpm～ピーク（レブ）」を多用しますので高回転は、実走行にとても影響します。
空燃比には十分注意が必要です。
補正後（赤ライン）は、グググッとパワー＆トルクがアップしてきましたね！！
尚、若干懸念していたマフラーの抜け・・・
全く問題ありませんでした、
「Ｍ-Ｆａｃｔｏｒｙ　ＢＬＡＤＥ ＲＳ」イイ仕上がりですね！


各開度毎に補正を繰り返して、マップ完成となります。
アクセル開度100％(計測)
馬力：15.36ps トルク1.45kgf・m


仕上げには、実走行（試運転）をしてフィーリングで微調整を施します！
スクーターは、駆動系セッティングの違いでもフィーリングが異なるので、その辺りも頭に入れながら行います。


外装もカスタムして、完成です！


「Ｓ　様」　この度は誠にありがとうございました。
「シート＆リヤサス」のカスタムご依頼も、心待ちにしていますね。


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