BMW S1000RR フライバイワイヤー‼
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こんにちは。増岡です。
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BMW 2016 S1000RR
インジェクションセッティング
フライバイワイヤーシステム ‼
BMW S1000RR (2016)
DYNOJET パワーコマンダー5を装着して、シャーシダイナモで、インジェクションセッティング&データー取りの開始です~
電子制御の塊のS1000RR‼
手元のスロットルグリップをいくら捻っても、コンピューターで最適なスロットル開度へ制御する機能(フライバイワイヤー)が搭載されています。
トラクションコントロール(DTC)&ABS(ホイールセンサー)と相まって、スリップしそうな時やフロントアップしそうな時を感知して、コンピューターが自動でスロットル開度(バタフライ)を戻して回避させる動きをしてくれます~
この時ライダーの手元グリップが動くわけでは無く、エンジン側で自動制御しています。
う~ん、ハイテク‼
ハイパワー化されている現代のオートバイで、誰しもが走行できるためには必要不可欠な素晴らしい機能ですね。
インジェクションセッティングを進める上では、この制御を把握する必要があります。
スロットルバタフライ開度
スロットルグリップ全開(100%):SLICK モード・DTC-7
調整作業をする前に、エンジン側のスロットルバタフライの開き具合を確認。
グラフ下段が、バタフライ開度の推移です~
11000rpmを超えないと100%全開にはなっていない事が分かります‼
また、その下の回転数でも、いくら手元グリップを全開にしても、コンピューターがエンジン回転数によってバタフライ開度を制御しています。
これは、年式・走行モードによっても異なります‼
*6000rpmの時、手元全開でもバタフライ55%しか開いていません。
レースやサーキット走行では、もっと早くバタフライ全開になると良いのですが・・・
バタフライ高開度セッティング
セッティング前
セッティング前の空燃比(グラフ下段)は、薄い・濃いの波が大きい状態。
パワー・トルクカーブ(グラフ上段)も、波打つように安定していません‼
セッティング後は、空燃比をターゲットに寄せる事によって、パワー・トルクカーブも綺麗に整いました‼
エンジンの更け上がるスピードが、セッティング前よりも向上して乗り易くなり、ラップタイムにも反映してくれると思います。
続いては、クローズドループ調整です。
続きます~
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