BMW S1000RR クローズドループ‼
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こんにちは。増岡です。
いつも、ノザワホンダのブログをご覧いただきありがとうございます。
BMW 2016 S1000RR
インジェクションセッティング
クローズドループ領域セッティング ‼
クローズドループ
マフラーにO2センサーが付いているオートバイが最近増えていますね‼
常用エンジン回転域(車種・仕様地によって異なる)において、マフラー内のO2センサーが排気ガスの空燃比を読み取り、その信号を元にECU(コンピューター)が理論空燃比14.7付近になるように、燃料噴射を自動調整しています。
これには、環境対策のため(クリーンな排気ガス)と燃費向上の要素が強く関係しています。
理論空燃比14.7、ストイキ付近はマフラーの3元触媒が一番活性化し排気ガスを清浄化しやすく、更には燃費も良いと!
製造メーカーとしては、世界基準の排気ガス規制に対応するためには必要不可欠なんですね~
インジェクションセッティングにおいて、この自動調整する領域をクローズドループと言います‼
だって、いくらサブコンで燃料増減指示しても、おおもとのECU(コンピューター)が直ぐに変化を読取り、自動補正して空燃比14.7へ戻してしまうんですから~
ある意味優秀ですが・・・
しかし、乗り易さ・パワートルクを求めるセッティングを行う場合、理論空燃比14.7は、燃料が薄いです‼
昔と比べて、「排気量のわりにパワー・トルク感を感じられない」と言う方いらっしゃいますよね~
そんな領域をキャンセルさせてセッティングを行うと、常用域でも見違えるほどに乗り易くなりますよ。
*マフラーにO2センサーが無いモデルはクローズドループは基本ありません*
BMW S1000RR (2016)
DYNOJET パワーコマンダー5を装着、
クローズドループキャンセルして低開度セッティングいきます~
スロットルバタフライ開度10%
青:調整前 赤:調整後
アクセル10%しか捻っていない時
調整前の青ラインは9000rpmまでクローズドループが働き強制的に空燃比14.7(薄め)です。 *グラフ下段参照*
対して、キャンセルしてインジェクションセッティングを行った赤グラフは、パワーグラフの谷も少なく、シャープな吹け上がりに変化しました‼
スロットルバタフライ開度20%
青:調整前 赤:調整後
こちらも7000rpmまで、シッカリとクローズドループ領域が確認できますね‼
調整前後では、明らかにパワー・トルクに違いが出ています。
”ピークパワーは、○○〇馬力~‼”を追い求めるよりも、このような常用域のセッティングをシッカリと行う事で、即効果を体感していただけると考えます。
ギクシャク感やドン付き軽減によって、常用域での街乗り走行も乗り易くなりますし、サーキットにおいてもアクセルを操作しやすくなれば、タイムアップにも繋がりますよね‼
ご依頼ありがとうございました。
タイムアップのご報告、楽しみにしています。
俺、私のバイクはどうなの?
と疑問をお持ちの方、お気軽にお問い合わせください。
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