セロー250ファイナル セッティング②
|
こんにちは。増岡です。
いつも、ノザワホンダのブログをご覧いただきありがとうございます。
2020 セロー250FI ファイナルエディション(DG31J)
DYNOJET PCFC インジェクションセッティング その2 ‼
YAMAHA
セロー250(DG31J)ファイナルエディション
”DYNOJET PCFC”を搭載して燃料セッティング作業にかかります。
低~中速のトルク・パワーアップを目指します‼
燃料セッティングを行うには、
”空燃比”を正確に計測・把握する事が重要です。
空燃比:燃料と空気の割合 (燃料1:空気15=空燃比15.0)
計測には、専用のワイドバンドO2センサーを用います。
作業前には、毎度センサー校正して基準が狂っていないか?
確認です‼
低~中速セッティング
2018年以降のセロー250FIでは、排気ガス規制対策の為に「O2センサー」が装備されています。
まさに今回ご相談下さった「トルクアップ」には、このO2センサーが関係してくるのです~
それは、低~中速のアクセル開度領域には「O2センサー制御」が働いているから。
この制御は、マフラーに取り付いているO2センサーが、排気ガス中の空燃比を計測して、任意の空燃比へECUが燃料調整する機能。
排気ガス規制対策の為ですから、
”性能”よりも”クリーンな排ガス”重視の空燃比です‼
これが、トルクを少なくする要因になっています~
*どこのメーカーさんも当然分かっていますが、こうしないと今は製造販売できないから仕方ない。
そこを少しでも感じさせない為の、せめぎ合いの開発を日々されているのですね。
大変なお仕事ですね。
ちなみに、レース専用車にはありません‼
グラフ下段の黄色丸の範囲が「O2センサー制御領域」
アクセル開度50%付近まで、回転数では6000~6500rpmまでの範囲をカバーしています。
この範囲を出たとたん、グーっと一気に燃調が変わります‼
それでは、O2センサーの制御を外して調整させていただきます。
単気筒バイクの美味しい所、低中速のトルクアップは走りを変えてくれます‼
アクセル開度10%
赤ライン:調整前 青ライン:調整後
調整前後では、トルク&パワー共にアップ。
更に、O2センサー制御を外しての燃料バランス調整は、エンジンを冷やす効果もあります‼
希釈燃焼程、エンジンが熱量を持ってしまいますからね。
作業は続きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
インジェクションのセッティングにご興味のある方や、
パワーコマンダーを取り付けたがNoセッティングの方、
自分でやってみたけど調子がイマイチでお悩みの方など、
まずはお気軽にお問い合わせください!
「お問い合わせフォーム」こちらからお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー