CB1000R エンジンO/H その3
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こんにちは。増岡です。
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CB1000R(SC80)
エンジンオーバーホール その3:クランク ‼
CB1000R(SC80)エンジンオーバーホールの続き。
エンジンの主要部品である「クランクシャフト」。
エンジン回転の動力発生源ともいえる部分なので、曲がりや振れが発生していると回転抵抗となりスムーズに回りませんね。
新品のクランクシャフトにも極小の振れはあります。
オーバーホールではこの回転抵抗を極力少なく調整(新品より振れを少なく)して、良いエンジンに仕上げます‼
そして曲がり修正・バランス取りは、内燃機屋さんの”腕の見せ所”です。
クランクシャフト各ジャーナルの、オイル穴奥の角には、回転撹拌されたスラッジがビッシリ溜まっていますので、この機会に綺麗に洗浄いたします‼
ここで‼
クランクシャフトには、番号が刻印されています。
これはクランクシャフト・コンロッドに装着されるメタル(オイルクリアランスを保持する重要部品)を選定する為の記号です。
記号は個体によって異なり、寸法を表しています。
この記号からサービスマニュアルの篏合表を基に選定するとなっていますが・・・
部品も消耗しますし、エンジンのキャラクターを左右する重要な選定作業ですから、実際に寸法(1000分の1)を計測してメタルは選びます。
クランクケースも洗浄して、各部の点検です。
作業は続きます。