人気ブログランキング | 話題のタグを見る
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2

こんにちは。増岡です。004.gif


いつも、ノザワホンダのブログをご覧いただきありがとうございます。106.png



CBR600RR (PC40) 
 エンジンオーバーホール:③ 分解 その2

CBR600RR(PC40)エンジンオーバーホール作業、分解の続き。

シリンダーヘッドの点検
まずはバルブ廻りを外すべく、リフターを取り外し。
この部品はエンジンが動いている最中は回転しています。
キズや擦れが無いか?をチェック。
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_11015301.jpg
バルブのステムエンドの上に乗っている”シム”を取り除けば~
リテーナー・コッタ・ステムエンドが確認できます。
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_11015379.jpg

分解前に確認した”バルブクリアランス点検”の時に、
1か所隙間が広かったバルブを見てみると・・・
!!! 005.gif

オイルが焼けて、コッタが真っ黒になっています。
トラブルの香りが。 008.gif
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_11020306.jpg
シムを見てみると、
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_11020473.jpg
こちらも、オイル焼けで黒い。
しかも、シムのセンターに凹みが‼
シムが凹んだ分、バルブクリアランスが広くなっていたのですね。
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_11020370.jpg
「取り外したコッタ」
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_11035871.jpg
「ステムエンド」
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_12255238.jpg

取り外したバルブを見てみると、
バルブステムシャフトに異常摩耗が見られます‼ 034.gif
ここまでの摩耗ですから、バルブガイド(筒)も基準を超えた減りでしょう。
PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_11081561.jpg


しかも、先端に曲がりがあります。
ここのバルブだけスムーズに動かない事によって、
熱を持ってオイルが焼けてしまったのですね。

PC40 エンジンO/H:③ 分解その2_e0114857_12473657.jpg

今回、”冷却水の減り”のご相談からエンジン作業に着手いたしましたが、
エンジン分解作業を決断されて良かったです‼
このまま乗っていたら更に異常摩耗が進み、異常微振動が増えると、最悪コッタがバルブを掴めず、スルっと燃焼室に落ちてエンジンブローに至る心配すらあります。005.gif


シリンダーヘッド側の点検も進めます。


作業は続きます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ノザワホンダの車検整備・点検整備では、
普段目の行き届かない箇所をシッカリと点検させていただきます。
愛車の状態を細かく把握していただき、
安心・安全にライディングしていただくためにも点検を行っています。

お問合せ、ご依頼お待ちしています。
まずは、「お問い合わせフォーム」こちらからお願いします。
お気軽にご連絡ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



by nozawakojo | 2022-08-12 13:16 | CBR600RR
<< PC40 エンジンO/H:④ ... PC40 エンジンO/H:② ... >>