こんにちは。増岡です。
「PCX125 アクセル全開でエンジンストール!!! 修理 」
先日、常連様PCX乗りの「S様」から修理のご相談。
「何かアクセル全開にすると、いきなりエンジンブレーキが掛かったみたくなって、チョー怖い‼」
「でも全開にしなければ、普通に走れるよ」と ???
最初は、おっしゃっている事が理解できず、試運転してみると。
「あっコレ、ヤバイです‼」 速度が出ている状態でアクセル全開にしたとたん、”ブ~ン”と一気に速度が落ちます‼
聞いていたから身構える事ができましたが、知らずにこの症状は怖い思いをされましたね。 故障の診断へ進みます。
HONDAの診断機、”MCS”テスター”で確認してみると~
画像右の*スロットル開度センサー(角度)*
アクセルOFF時は、0度ですね。
そこからアクセル回していくと数値が上昇していきます。
正常な状態だと、アクセルを全開まで回すと、角度72度を表示するはずが~
動画の様に、
全開までアクセル回すと、急に”15度とか18度”を表示し誤った数値を読み取っています。
走行してる時をイメージすると・・・
アクセル全開時は、当然スロットルボディの中のバタフライもアクセルワイヤーで引っぱられて、全部開ききっています。(開度全開)
エンジンは”燃料たくさんチョーだい”な状態です。
でもアクセル全開にしたとたん、センサーからECUに送られてくる信号は急に”15度とか18度”ですから、本来エンジンが欲しがっている燃料より少ない量の燃料吐出信号をインジェクターへ指示出しちゃいますね
で、”ブーン”とエンストしたように、急激な失速・強いエンブレ感を感じます‼
*動画なのですが・・・店内で流れているラジオに思わず聞き入ってしまうNACK5(笑)*
スロットルセンサー異常、交換いたします。
スロットルセンサーはスロットルボディの横に取り付いていますから、
外装を取り外してアクセスです‼
見た目には判りません。
内部の抵抗ボリュームの異常でしょうか。
折角スロットルボディを外しましたので、洗浄しておきます‼
交換後、”MCSテスター”で確認すると、
アクセル全開で正常な値”72度”を示すようになりました。
試運転をしても異常無く走行できることを確認して、お引き渡しとなりました。
いつもご依頼ありがとうございます。
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